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神奈川オープン



1回戦
●白井宇京 Shirai Ukyo
○村上 健 Murakami Takeshi

24で迷いました。普通はe6の窪みに埋める所ですが、それには黒d7です。次に白の良い手が見つかりません。結局実戦の24~26と打ち、次に黒がd7の白石を返せば白g4→g5の連打で打てると思いました。しかし黒は27~29! これが不安定な形ながらもd7の白石を残す粘りの好手順。30もg5かe7かで迷いました。結局e7を選択。31黒f7なら白a4→黒a6→白c7と打ち、b7のウイング攻めを残す狙いです。31はその狙いを外した手。ここまで黒の手には全く緩みがありません。後で聞いたところでは白井さんはオセロを始めてからまだ一年だそうです。すごい才能だと思いました。32は白d8→黒f7→白a4→黒a6→白c7→黒f8→白b7を考えたのですが、そこで黒h3と打たれると自信がありませんでした。しかしこの展開なら最後h3の次に白g8が好手で白僅かに優勢。しかし黒h3の代わりに黒h2!なら黒+2形勢。実質的な敗着は38。ここはg7ならもう少し粘れました。39以降は白どうしよもありません。黒の着手にミスらしいミスは見当たりません。実に強いですね。完敗です。



2回戦
●村上 健 Murakami Takeshi
○柴田健一郎 Shibata Ken-ichiro

2回戦は実に懐かしい人との対戦となりました。まだ新宿のコスモでオセロの練習会や大会をしていた時代に関東オープンA級で何回か対戦した柴田三段です。もう20年くらいも前の話で、今では柴田三段は50台後半、私も48歳です。時の流れを感じました。

さて試合ですが、20がやや疑問。ここは白a3でe3を狙うのが好手でした。黒がそこに先着すると多方向の石を返すことになります。24は白g4が良さそうです。次に黒c8が嫌な手ですが、それなら白a5!が好手でd8の割り込みとe3の好所が見合い。28はh4の方が良かったかもしれません。29が急所で、白h2と取ると黒g3に埋められます。しかしどうも白はそう打つしかなかったようです。実戦32以降は黒勝勢となりました。



3回戦
●松谷信平 Matsutani Shinpei
○村上 健 Murakami Takeshi

29のA打ちが強手で以下白は長考に次ぐ長考を強いられました。下辺方面で手止まりを打って黒に手を渡しても、黒にはf2→白e2→黒e1!という手稼ぎがあるため、白は非常に危険な状態です。特に悩んだのが34。読者の皆さんならどこに打ちますか?

私の選んだのは白g8! 以下39までで白が詰んでいるように見えますが、そこで40が勝負手。h7に黒の余裕手を与えても、ホワイトラインの白通しを守り切って勝とうという作戦です。これは負けると大敗になる非常に怖い打ち方なのですが、ゼブラによるとg8は最善で白+6形勢とのことです。あとは両者時間を使っての読み合い。松谷四段は47でホワイトラインが切れると読んでいたようですが、48が好手で切れません。白の快勝になりました。



4回戦
●石崎 光 Ishizaki Hikaru
○村上 健 Murakami Takeshi

石崎六段との対戦も久しぶりです。彼と私は同い年で、やはり20年以上も前から対戦しています。石崎六段得意のバッファロー定石でスタート。15が悪手。ここは黒h5→白h4→黒h3→白2→黒g6なら互角でした。16が好手で以下白大優勢に。しかし中盤以降私が乱れます。まず30が緩手。ここはやはりa4と種石を抜くべきでした。私は互角や劣勢の時はよく種石を抜くのですが、優勢の時は慎重になって石を沢山取るのを控えることがあります。この試合はそのような考え方がよくなかったようです。31~33が好手順で雲行きが怪しくなってきました。敗着は40。ここはa7なら白+2だそうですが、とても勝ち切れそうにありません。読者の皆さんはぜひ41以降の石崎六段の打ち回しを参考にして下さい。逆偶数理論を活用した黒の勝ち方の見本です。



5回戦
●高橋 永 Takahashi Hisashi
○村上 健 Murakami Takeshi

高橋三段には2勝3敗と負け越しているので、なんとかイーブンにすべく頑張ろうと思いました。21までは以前佐脇裕輔五段と打ったことがあります。その時は26c7と打ったのですが、以下黒d7→白e6→黒a3…で不利になってしまいました。今日はその時の反省を生かして22a5と打ちました。27が悪手。e5の白石を消して白g3と打たれるのが辛いので、ここは黒c1から黒a6を狙うべきでした。29もc1ならまだ粘れます(白g4の時に黒g5と打てる)。30以降は白優勢。32でa7は黒に色々と左上方面の攻めを与えて紛れるので、左辺は手を抜くのが正解。38では白c1→黒g1→白h3→黒h4→白g7のストーナーが目につきますが、白c1の次に上辺を放置して黒a4→白a1→黒g2と打たれると紛れるような気がしたので実戦38と左辺に割り込みました。以下は石損をしつつも安全に勝ち切ることができました。



6回戦
●村上 健 Murakami Takeshi
○三屋伸明 Mitsuya Nobuaki

この試合は大激戦となりました。品川チャンレンジカップの時は19でa5と打ったのですが、今日は変化。黒がどんどん辺を取っていく展開に。やや不利かとは思いましたが、色々な罠を仕掛けて粘ります。白は有利そうですが、なかなか簡単には勝てません。お互いに緩手を打ち合いながら迎えた54までの局面。読者の皆さんは55でどこに打ちますか?

ここはh2が絶妙手! 以下白h1→黒a1→白a8→黒a3→白b7で黒の2石勝ちでした。しかし既に持ち時間が数秒しかなかった私はノータイムでh1へ。以下は双方最善です。これはまさに血沸き肉躍る最高の試合でした。

結局3勝3敗と平凡な成績でしたが、良い試合が多く非常に充実した一日でした。優勝は全勝の鳴海三段。四段に昇段しました。おめでとうございます! 会場では大きな拍手がなかなか鳴り止まず、表彰式の後はクラッカーが鳴り響きました。みんなに慕われる鳴海選手の人柄がにじみ出ているような大会風景でした。


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コメント 2

だぼ

>優勝は全勝の鳴海三段。四段に昇段しました。おめでとうございます! 会場では大きな拍手がなかなか鳴り止まず、表彰式の後はクラッカーが鳴り響きました。みんなに慕われる鳴海選手の人柄がにじみ出ているような大会風景でした。


ありがとうございます!
なるみさんも「村上さんに当たらなくてよかったです。汗。」とずっとおっしゃってました(笑)
by だぼ (2013-01-07 01:26) 

murakami_takeshi

だぼさんどうも~。

確かに私は鳴海さんと相性が良いようで、今まで一度も負けたことがありません。しかしOWC予選ではそれまであまり負けていなかった板垣四段に負けて予選落ち。昨日の神奈川オープンでも「村上さんに勝ったのは久しぶりです」と石崎六段に言われたので、今年はきっと鳴海さんにも負けることになるでしょう。。。


by murakami_takeshi (2013-01-07 12:06) 

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