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全日本選手権・東京ブロック大会②


2回戦
●佐藤直大 Sato Naohiro
○村上 健 Murakami Takeshi

11手目はd1の方が良さそうです。13は黒f5!と固められる手を恐れていました。以降白かなりの優勢となりました。白は34でどう打つべきでしょうか?

正解は白b4→黒a4→白h6。次に黒g2で粘られるような気がしたのですが、それなら白f7!が好手。以下黒f8→白g7!で綺麗に詰んでいます。黒g2の代わりに黒h4→白h2→黒g2ならば白h7で簡明です。

実戦は白がややもたつきますが、42~46が好手順(最善)で寄せ切ることができました。



3回戦
●菱山裕一 Hishiyama Yuichi
○村上 健 Murakami Takeshi

9があまり打たれない手で未知の序盤になりました。23が好手。白は24~26で手を渡してかろうじて粘っていますが、27~29が好手順で厳しい形勢です。30は打ちにくい手ですが、以下黒e8→白f1→黒h5→白h2→黒c8→白h7…でなんとか粘れるか、と思いました。31は意外。白は下辺に爆弾を作り、b7の手稼ぎも残して優勢になったのですが…。

44から白がもたつきます。黒g7の通しを恐れた44b2は石損。やはり普通にa3が正解でした。そして48がまた悪手。正解は白h8。これは黒g8と打たれて自信がなかったのですが、そこで白b8!が下辺を捨ててh7打を作る好手。これなら白が比較的簡明に勝てました。読者の皆さんは52をどう打ちますか?

正解は52b7! 以下黒a8なら白a7→b8の連打、黒b8なら白h7→黒g2→白a8でa7が白の余裕手になります。これなら簡明でした。

実戦52は黒g2でブラックラインを通されても54でブラックラインを切りh1に先着できるので良しとの読みですが、57を見落としていました。57~59が第7行を取る好手順。57a7を想定し、第7行は白のものになると思いこんでいた私は「逆転されたか?」と思ったのですが、非常に幸運なことに4石残っていました。



4回戦
●大内康裕 Ohuchi Yasuhiro
○村上 健 Murakami Takeshi

18はa4が第一感だったのですが、次に黒e1!と打たれるのを恐れて却下しました。実戦18~22は読み筋ですが、次に黒d7→白f5→黒g6→白c7→黒e7…のような流れでやや不利だと思っていました。23は意外。ここはいつでも打てるので焦る必要はなく、24で白優勢へ。42で私は長考。白h7→黒g1となった後の展開を色々と考え、いずれも白勝ちと結論してh7にしました。48が好手(最善)。49も最善。この手でa4は、白h1→黒h6→白a1と上辺を取られてやはり黒の負けです。



5回戦
●末國 誠 Suekuni Makoto
○村上 健 Murakami Takeshi

4回戦が終了して、全勝は私と末國九段のみとなりました。勝った方は5連勝で一位抜け。しかし負ければ最終戦の結果次第で代表落ちも有り得るという大勝負になりました。序盤は今年の名人戦決勝と同じ展開。14で私が変化。必然の15の後に白b3と打って黒を上方に追い出そうという狙いです。18ではb4、c1、c2、d6、e1など有力な手が多く、迷って長考しました。結局b4に着手。以下19~22と打ち、次に黒d6なら白b5に打とうという読みです。黒f2はやや意外。しかし25が好手でやはり白が少し苦しいと思いました。白32までお互いの読み筋通りに進みました。読者の皆さんは33でどう打ちますか?

正解は黒b6!→白b5→黒a3。次に白がc7やd7なら黒a4→a5の連打があります。「左辺でa3→a4→a5と黒が3連打する。そのために黒b6→白b5と敢えてコの字の中に埋めさせる」のが実にうまい構想。局後末國九段が「この構想が浮かばなかったのが敗因です」と語っていました。

実戦35は緩手でしたが、まだ互角の形勢。42は勝負手。44は白から打てない3個空きを作る打ちにくい手ですが、その3個空きを温存するには実戦の展開しかなく、偶数理論を失っても細かく白に残りそうだと思いました。45はa4に白から打てない1個空きを作り、左上の4個空きで唯一黒が手止まりを打てる手です。52でまずh2を考えましたが、以下黒g2に打たれると一本道で白の2石負け。消去法でg2を選びました。54は必然手。ここで他に打つと黒g1と打たれ、最終的に黒h8→白パス→黒g7→白g8となった時にg列とh列の両方を黒に取られて白負けです。最後に白がg8と打った時にg列の黒石を白石に戻すためにg1の白石が必要なのでした。59はh8でも同じ結果です。本局は38手目以降双方最善でした。

なんと5連勝で全日本選手権の代表権を獲得することができました。事前の不安が大きかっただけに非常に嬉しいです。ここのところ引き分けを一つ挟んで12連勝と好調なので、この調子で全日本やパリオープンも頑張りたいと思います。

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