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全日本選手権大会

前日の土曜日はジュニアグランプリ関東ブロック予選に参加する息子の応援に行きました。息子は最初3連勝で「全国大会進出か!?」と期待したのですが、残念ながらあとを2連敗で全国大会出場は逃してしまいました。しかし初出場にしてはよく頑張ったと思います。翌日は父の出番。王座戦の出場権獲得(3勝以上)もかかっているので気合いが入りました。


1回戦
●向井大輔 Mukai Daisuke
○村上 健 Murakami Takeshi

序盤で良くなったと思ったのですが、16が緩かったようで振り出しに。16はc6と打つべきでした。33はf7を恐れていたので、少し有難いと思いました。39はh5→白h3→黒a4…がベター。43が局面を平易にした実質的な敗着。ここはh3に切り返すべきで、それなら白はh2という怖い辺取りか、その他の場所に打って黒g2を許すかの選択を迫られます。これならまだまだ難しい局面でした。実戦43以降は比較的安全な白勝ち局面となりました。



2回戦
●藤田 健 Fujita Takeshi
○村上 健 Murakami Takeshi

17は少し有難く感じました。このような2個空きは後に残しておく方が良さそうです。前半随分有利になったと思ったのですが、左辺方面の打ち方が下手だったようで微妙な形に。右辺方面の打ち方も分からず、自分の終盤力のなさに呆れました。取りあえず、45と打たれてかなり危険な形勢になったことは分かりました。白は48でどう打つべきでしょうか?

盤面の右下にあるPutの左の□をクリックすると盤面の色が変わり、好きな手を進めることができるようになります。ぜひ次の最善手順を進めてみて下さい。48白h5!→黒h4→白c8→黒h8→白h7→黒h1→白a8。ここで黒は左上を打つことになりますが、黒b1にせよ、あるいは黒b2→白a2→黒b1にせよ、g1の白石を返すことになります。そこで白g4→h2の連打が成立して白の勝ちとなります。この手順が唯一白の簡明手順(プラス8)で、後は2石勝ちと引き分け、その他は白負け。

オセロの終盤は難しい、とつくづく思います。と同時に、序盤でコンピューターが教える最善進行を選ぶことの価値の低さも感じます。序盤でゼブラがマイナス8石と断じる手を打つことにためらいを感じる方も多いと思いますが、この試合の終盤を見ても分かる通り、8石程度の差は終盤で簡単にひっくり返ります。結局は終盤力。詰めオセロを多く解いて終盤の勝ちパターン、負けパターンを学び、中盤から終盤にかけての構想力を高めていくことが真の実力アップに不可欠と感じます。(もう一度Putの左の□をクリックするともとの局面に戻ります)

さて、終盤力が衰え気味の私は48でc8! これは8石損の悪手。黒は55でどう打つべきでしょうか?

実戦b2が敗着。以下一本道で白の2石勝ちです。55の正解はg4。こう打たれると白は右辺を取るために白b2→黒a1→白h7と進めるのがほぼ必然となり、以下黒h5→白h4で黒の2石勝ち。黒は残り時間が3分以上あった勿体ない敗戦で、局後藤田三段もその点を反省していました。 



3回戦
宮崎裕司 Miyazaki Yuji
○村上 健 Murakami Takeshi

22が疑問手。ここは白g3の手を消して打ちにくい手ではありますが白f6!→黒e6→白c7で互角でした。対して黒23~25がうまい手順。26はこれまた打ちにくい手ですがf6にすぐに打った方が良かったようです。実戦のX打ちは大きな負担で以下白敗勢に。黒は51でどう寄せるべきでしょうか?

正解は黒a2!→白a1→黒d1。これなら黒は数か所で手止まりを打って簡明です(黒+20の形勢)。実戦51は形勢を楽観したミス。これで形勢急接近ですが、逆転には至りませんでした。



4回戦
●岩田浩幸 Iwata Hiroyuki
○村上 健 Murakami Takeshi

これは反省点の多い試合です。まず持ち時間の使い方。岩田五段が一手一手にたっぷり時間を使うのに対して私はほとんどノータイムの連続。30まで何回か実戦経験があり、いずれもかなりの優勢を感じていたので楽観していました。しかしたとえどれだけ優勢だろうが一手のミスで簡単にひっくり返るのがオセロの終盤。そのことに対する緊張感が足りませんでした。36が悪手。ここは白a8→黒d8→白f8!と打つのが比較的簡明で白の+12形勢。実戦36で一気に引き分け形勢です。42は白a8→黒g4→白f1!と打つのが唯一の勝ち手順(それでも僅か+2)でした。この進行も読んだのですが、実戦g4でいけると判断してしまいました。実際には43が好手で既に形勢逆転。この数手前からすでに岩田五段は一手30秒の秒読みに入っています。対して残り10分以上あった私の持ち時間も急速に減少。その残り数分を全部投入して50を数えたのですが、白a8→黒g7→白h8→黒b8→白h7→黒h2→白h1→黒g1→白パス→黒a1→白パス→a2→白b2は引き分け負け。白h1→黒g7→白h8→黒h7→白a8→黒b8→白h2…(以下前出手順と同様)も引き分け負けです。一本道で負けるぐらいなら、と変化を求めてg1ですが、黒の着手が的確でかえって敗差が広がりました。

経験済みの手順を小考のみで打つのは良いとしても、未知の局面に入った時に頭を切り替え、たっぷり時間を使って打たなければいけませんでした。前半の貯金をあてにして読みが雑になったのが敗因だと思います。



5回戦
●黒田卓司 Kuroda Takuji
○村上 健 Murakami Takeshi

この試合は4回戦と全く逆の展開になりました。私は一手一手長考。対する黒田三段はほとんど時間を使わずにズバリ、ズバリと打ちます。そしてその多くが好手なのですから参ります。時間的にも形勢的にもかなり追い込まれてしまいました。

序盤19は悪手なのですが、20が悪手のお返し(正解は白f3)。24は好手。36ではb2も考えたのですが、以下黒f1→白g1→黒f7…で自信がありませんでした(白+4形勢)。44は勝負所だと感じたのですが、残り時間が少なく十分読むことができません。黒b7の通しを食らうと負けなので46g2。白通しを切る黒g8。このあたりは両者ほぼ最善です。48~54も双方最善。55で黒はどう打ちますか?

正解は実戦のb8! 偶数理論から黒はいずれはここに打たされるので、今打っておけばブラックラインを黒が確保できます。黒b8を先延ばしにしてブラックラインに白石が乗ってから黒b8→白a8では、ブラックラインを白に取られてしまうのです。中級者の参考になる手筋だと思います。58もうっかりすると間違えてしまいそうですが…。

実戦a2が正解。この結果b2は黒に取られますが、d4とg1を白石にすることで初手白g1よりも2石差の得となります。結果は引き分け。そして引き分け勝ちの権利は私に! 時間と形勢の両方で常にリードされていたので、しばらくは信じられませんでした。なんとも幸運な勝利で3勝目を挙げ、王座戦の出場権利(3勝以上)を獲得することができました。



6回戦
●村上 健 Murakami Takeshi
○白井宇京 Shirai Ukyo

この12はよく打たれるのに研究しておらず、15から(自分にとっては)未知の局面になりました。黒は19でどこに打つべきでしょうか?

正解は実戦の黒b4! 「中辺の横取り」と呼ばれる打ちにくい手ですが、この手を打たないと白d8→e7と下辺方面で連打されて苦しくなります。私は23で長考。下辺方面の利き(黒c8→白b8、あるいは黒f8→白g8)を今使うべきか、また使うとしたら黒c8とf8のどちらを使うべきか、色々と後の変化を考えたのですが変化が多過ぎて考えがまとまりません。結局下辺は保留してg4と打つことにしました。24はa6から引っ張るのも有力。27でまたまた下辺の利き筋も含めて迷いましたが、結局単にh5。28はg6が一番嫌でした。黒からg6に打てて有難いと思ったのですが、その後ほぼ一本道で36まで進んでみると非常に難しい形勢です。これからひと波乱もふた波乱もあるな、と感じました。37~39はお互い最善。40はd1を予想し、以下黒e1→白f1→黒g1→白b2で難しいと思っていました。ところが白は40でa4! これで急に局面が簡明になりました。黒41と打たれると、42a6なら黒b7が厳しく、かといって実戦のような流れでは奇数理論にハマってしまいます。黒は47でどう打つべきでしょうか?

コンピューター的な最善は黒a7! しかしこれは白b2と打たれ、黒の寄せがかなり難しくなります。実戦の進行ならば奇数理論のおかげで黒は数か所で手止まりを打ち簡明に勝てます。

成績は4勝2敗。優勢から猛烈に追い込まれるも奇跡的に2石勝ち(藤田戦)、中盤で敗勢から相手のミスで希望が生じたものの細かく足りず負け(宮崎戦)、形勢と残り時間の両方で楽勝と思っていたのに逆転負け(岩田戦)、形勢と残り時間の両方で追い込まれるも奇跡的に引き分け勝ち(黒田戦)、とハラハラドキドキするドラマチックな試合が多く、非常に充実した大会でした。

大会後は十数人のオセラー(年配者多し)で飲みに行きました。これも非常に楽しかったです。

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